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「老い」の始まりに思う事 [想うまま・・・]

老いが忍び寄っていた事に、気付かなかった。
気付いた時には、はっきりとした様々な変化が現実に表れていた。
以来、嘆きと落胆、そして諦めの日々。

「生老病死」は、人の定め。
若い姿を、ずっと保つ事は出来ない。
外見も、体の機能も衰えていく。

「老い」を迎える覚悟が出来ていなかった。
だから、ずっと拒否していた。

だが、ふと気付いた。

「老い」を認め、受け入れた上でこそ、これから先の生活が意義あるものに変わるのだ、と。
年を積み重ねていく中で得た、内面に輝く、崩れることのない宝があるのだ、と。
積み重ねゆく年輪の一日一日を、楽しんでいける境涯になりたい、と。

ようやく、人生の最終章へ向けてのスタート地点につけた。
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